所沢点描、地域の過去を想う

2021年2月5日金曜日

自然 所沢

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▽八国山で写真を撮っていると、ご老人が話しかけてきた。鳥でもいましたか?と。私が撮っていたのは雑木林から望む住宅街。その先にあるのが私のいつもの散歩コースの鳩峯で、この丘陵地に挟まれた住宅街はかつて田んぼだった。批判的な意味で鳩峯と八国山の間の住宅を撮っていたのだけど、話しかけてきたご老人の話によると、私の認識は少し違っているらしい。

今の住宅街になっている場所はほとんどが田んぼだと思っていたのだけど、この写真の辺りは雑木林だったそう。丘陵地が涵養する雨水を利用していたのだから、大規模な田んぼではなかったのだろう。あまり綺麗な水ではなかったとも聞く。八国山と鳩峯を削った土砂を埋めて、ならしていったという話も興味深かった。土地勘のない人には分からないだろうけど、八国山と鳩峯は雑木林、もしくは丘陵地として一体となっていて、さらには荒幡富士方面とも繋がっていたと考えられる。とても豊かな生態系があったんだと思うととても悲しい。

昔の風景や暮らしを知るのはなかなか難しいことだ。所沢には小規模ないつ開いているのか分からないような郷土美術館しかなく、時々生涯学習センターなどで昔を知る展示はしている。けれど、狭山市や入間市のような力を入れた博物館はない。ちゃんと地域の歴史を知るためには必要な施設だと思うのだけど、大きな自治体である所沢にないのは不思議だ。まあ、狭山市も入間市も同じ武蔵野地域であるし、ピンポイントな歴史でない限り所沢と共通しているのであまり必要ないのかもしれない。

というわけで、たまに入間市博物館と狭山市立博物館に行く。本来なら入間市博物館では「むかしのくらしと道具店」、狭山市立博物館で「入間川商店街」という展示がされているはずだった。残念ながら新型コロナウイルスの影響で休館してしまっている。緊急事態宣言が延長されたので休館も延長。もしかしたらこの展示は見ることができないかもしれない。どちらの展示も時間をかけて準備をしてきたはずなので、日の目を見ること願います。

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書いてる人 : 内野知樹

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