ほころぶ、糞尿の話

2020年12月20日日曜日

ほころぶ 環境

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▽糞尿の処理というのは人類にとって頭の痛い問題だった。まず臭うし、公衆衛生の悪化、疫病の蔓延のきっかけにもなる。かつての日本では人糞は高値で取引されていたと聞く。それも良い食事の人のは高く買い取っていたとか。集めて堆肥にするのだから栄養たっぷりの糞のほうがいい。まあ、食べ物によって優劣があるのかは分からないけども。とはいえ、ちゃんと堆肥にして畑に撒かないと重大な感染病、病気に繋がるけど、現在の化成肥料を使った農業よりはるかにエコロジーだ。

貴重な資源だった人類の糞尿は今はどうなっているのだろう。あまり詳しくはないので恐縮だけれど、下水道で運ばれ施設で適切に処理されていると思われる。少し前は海に運んで捨てていたらしいけど、それだと悪い影響が出てしまうので今では行われていない。洗剤や農薬が川に流れだすと富栄養化して生態系が破壊されるように、糞尿も適切に処理した上での放流が必要だ。

日本の下水システムはとても優れているとは思う。トイレで水を流すだけで後は誰かが適切に処理してくれる。ただ、スーパーの肉がどのように処理されて店頭に並ぶかを知らないように、自分たちの排泄物がどのようにして処理されているか知らない。それはもっと興味を持つ必要があるのだけど、自分ですべてを処理する方法もある。

おがくずなどの木質材と混ぜて好気性微生物に分解処理させるバイオトイレだ。適切に処理がされたあとは昔と同じ用に畑の堆肥として利用できる。しかも水道設備が必要なく、やり方によっては小規模な太陽光発電設備による電力、もしくは無電力でも工夫すれば可能かもしれない。

日本人の知識や技術は江戸時代から比べれば飛躍的に発展した。なのでより効率的に、かつ安全に糞尿を利用することが可能になってきている。これから人口減少が加速し、下水道インフラの維持は困難になってくるかもしれない。そんな時にバイオトイレは活用できるし、肥料にもなって環境にいいとなればこれ以上に素晴らしいシステムはないように思う。

「環境問題は糞尿問題だった!糞尿リサイクルシステムを生んだ江戸の知恵に学ぶ」

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書いてる人 : 内野知樹

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